グレート物置91

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電工2種 筆記試験 勉強の進め方 私案


1)過去問やっとけばよくね?
 まあ、究極はそうかもしれない。
 ただ、予備知識なしで過去問に手を付けるのは正直オススメしない。
 やってみるとわかるが、流用度の高い出題傾向ではあるものの、答えを丸暗記することには意味はない。
 過去問をやる意味は、出題傾向の把握と自分の弱点を把握すること。
 出題傾向の分析は、猫電様ほか偉大な先人たちのまとめがあるのでそれを比較活用し、自分なりの戦略を立てるのがよい。
 弱点潰しは、地力がないまま玉砕するとやる気が出ない。6割前後取れるぜ!という自信がついてから着手して自意識と結果のギャップを埋めるのが効率良いと思う。

 まとめると、
 ・過去問は必須。しかし最低限ではない。
 ・出題傾向については既にある。とはいえ傾向を知るためにまず10年分やってみる、は時間の無駄かも。
 ・独学のススメ、猫電、かずわん先生ほか、独自分析でまとめている人も多いので、一読するのは参考になる。鵜呑みにはせず併用して納得行くものを選択するのが吉。
 ・「間違えた」という気持ちが記憶定着のきっかけになる。

2)テキスト購入する?
 合格すればいい、費用はなるだけかけたくない、に割り切るならばWEBで事足りる。
 ただ、確率を上げたいならば市販のを買うと安心できる。
 それでも不安なら講習とか学校に行くのもありだけど、筆記は回答と解説がカンタンに手に入るから個人的にはそこまでは、と思う。
 紙、電子書籍どれでもいいが、自分は併用した。紙は気軽に手に取って書き込んだりもできるけど嵩張る。電子はiphoneで暇つぶしに読めるので意外と重宝する。

3)電気理論は必要か?
 点数配分からすれば優先度は低い。これはまあ事実。
 でもまあ、RPGの低レベルアタックよろしく最低限の勉強でクリアするのが目的ではないわけで。
 「暗記」は使わなければ忘れる。
 「理解」したことは忘れないし応用が利く。
 即ち、「知っておく方が安心できる」そんだけのこと。
 試験代も安くはないので、確率を上げるためにできることはやっとく、派です。

4)複線図は捨てていい?
 筆記試験における複線図問題(スリーブ、差込コネクタ、配線数)は、実質4~5問。10点分を他の要素でカバーできるのであれば複線図は捨てても筆記は通る。
 ただ、個人的には、これほど取りやすい問題はないので正直もったいないと思う。
 どのテキストにも書いてある基本ルール(コンセントはLN、負荷はN、スイッチはL)さえ覚えれば、どのパターンでも7割方描けるようになるはず。
 技能試験でも必須の知識なので、まず複線図をやっとくべし。

5)ノートは作らなくていい?
 勉強用のノートは不要、という意見を時々見かけるが、個人的にはこれは半分賛成半分反対。
 確かに、参考書を部分コピーするだけの作業は正直無駄である。参考書を読んで気づいたことは参考書に書き込んでしまえばいい。
 ただ、既存の参考書は暗記寄りか理論解説かのどちらかに振れる傾向あり、情報量の調整が難しいというケースはままあると思う。
 個人的には、過去問の復習を始めた段階で、自分なりのまとめ帖というかスキマ時間にスマホでチラ見読みできるようなメモを作ると一石二鳥かなと思う。

6)どっから手を付ける?
 過去の傾向を見ている限りでは、毎年出題の内容は変わり映えしないので、電気系の素養があるひとならば、いきなり過去問に取り掛かって復習しながらさかのぼる式でもかなりの確率で突破できると思う。ただ、個人的には棒暗記という苦行はなるだけ避けたいのでなるだけ負担が少なくなるように進めたい。と考えた。

以下は、当然ながら自己流なので、あくまで一意見としての参考で。

▼Step1:まずは、複線図。
 時間はかかってもいいので技能試験の13問を自力で描けるようになれば後々ラクができる。
 回路や図記号は暗記しなくていい。何度もやるうちに何となく覚えた、くらいで。

▼Step2:テキスト流し読み
 気に入った参考書やWEBサイトを流し読みする。暗記系はまだ覚えなくていい。暇な時にゴロゴロしながらとか、バスや歯医者の待ち時間に読むとかでいい。
 自分ノートを作る必要はないけど、読みながらハッと気が付いたこととかはメモっておく方がいいかも。
 とにかく用語に慣れること。ついでに覚えてしまったことは後で暗記しなくてよくなるラッキー、くらいの気持ちで。
 あとは個人的な主義もあるけど、頭からじっくり読むよりも難しいところはマークだけしてさっさと先に進んでおいて、何周もした方が効率がいいかなと思う。

▼Step3:過去問チャレンジ
 できれば頻度の高い問題を選別した問題集をやる方がいい、と思う。選ぶのが面倒なら直近の過去問を何個かやってみる、でもOK。
 個人的にはすい~っとの後半にある180問を2周したあと、去年(2019)の上下各50問にトライした。
 とりあえず、採点してみて間違ったとこをマークする。正解でも迷ったところはマークしておくこと。

▼Step4:弱点を補強
 間違ったところ、解法がわからなかったところを抽出して、どうすればよかったのかを自分なりにまとめる。
 参考書で強調されているところと、自分が間違えやすいところは必ずしも一致しないので、安易に丸覚えへ走らずに記憶する量を最低限にできないか整理するのが大事。
 
▼Step5:暗記要素まとめ
 市販テキストなどの暗記カードでもまあいいのだが、自分なりに整理した結果を書き綴っておくのが良いと思う。
 カンニングペーパを作ると記憶が定着するというアレ。