■電工2種 技能試験 工具セットは必要十分か?
電工2種試験用の指定工具セット、というのがある。
例:
HOZAN https://www.hozan.co.jp/corp/r/r3004/
マーベル https://www.marvelcorp.co.jp/1408.html
フジ矢 https://www.fujiya-kk.com/ja/products/330/
まあ確かに個別に買うよりはお得な価格設定であり、試験用としてちゃんと使えるセットなので品質上の問題はない。
ただ、なんだかよくわかんないからとりあえずセット買っとこ、というのは止めといた方がいいかなと思う。
自分に必要な工具を考えて、それでもセットが得だなと思ってからでも遅くはない。
代表例としてHOZANのDK-28を見ると
プラスドライバー +No.2
マイナスドライバー -5.5
ペンチ P-43-175
圧着工具 P-738
VVFストリッパー P-958
電工ナイフ Z-680
ウォーターポンププライヤー
布尺
という構成である。
(実際にはツールポーチ、第二種技能試験対策ハンドブックも付属)
この中でどう転んでも必須なのは圧着工具のみ。他は自分の好みで買えば良い。
個人的な見解としては以下。(人によって事情は異なるのであくまで参考例として読んでください)
プラスドライバー +No.2
レセプタクルと露出コンセントのネジに必要。でも家にあるならわざわざ買う必要もなし。
マイナスドライバー -5.5
連用枠をこじるのに使う。あとまあCL等の差込系器具に挿した線を抜くときに使うが、これは専用のプレート外しキーが安価で売ってるのでそちらを使う方が断然良い。
ペンチ P-43-175
これもまあ普通の家には1つあるのではないかと。輪作りをクランク法でやりたい人は175mm幅に意味があるがそうでない人は特に要らない。
ただ、P-958でケーブル切断してるとガタきそうなので、ペンチかケーブルカッターは工具箱へ入れておく方が良い。
VVFストリッパー P-958
シロートでコレを持ってる人はまあいないと思うので借りるあてがない人は買っても良い。ちなみにガッチャン式のセットもある。
電工ナイフ Z-680
ナイフは好みの分かれるところ。電工試験ではVVRの外装剥きとして使うのがセオリーだが、なくてもまあなんとかなるし、なんなら2000円程度で専用工具もある。ナイフ自体はピンキリだがお守りとして一応持っておく価値はあるのかも。ただし、折り畳みではなく刃固定の鞘付きタイプをお勧めする。
ウォーターポンププライヤー
アウトレットボックスに電線管取り付け、ネジ切に使う。…のだがどちらも代用が利くのでわざわざ買うほどのもんかなと思う。
ネジ切はメガネレンチでやる方が圧倒的に楽だし早い。
布尺
ほぼオマケなので文句つけるのもどうかとは思うが、個人的には不要。30cmのアクリル定規とかを買う方が良い。
どうしても欲しいなら100均一で巻尺買えばいいだけ。
総論として、これを無難と言いたくなる気持ちはわかるのだが、少なくとも慌てて飛びつくほどのものではない。
まずは要素作業と必要な工具を整理して、必要に応じて買い足す、というスタイルをお勧めしたい。