グレート物置91

がんばって書いたのはこちらに置いとく →がんばってなくても置く事にした

AC04という神ゲーの記憶 #1

エースコンバット04(以下、AC04)という神ゲーの話をしたい。


AC04とは

エスコンシリーズのPS2最初の作品として十分有名であるので一般的な説明は省略するが、ナムコがPS2でリリースした三作(04、5、ZERO)の中でも抜群にシビれた作品。

このゲームの魅力を一言で表現するならば、「没入感」であろうか。
少々言葉を補うならば、巷で流行りのVR的なそれではなく、プレイヤーとゲーム世界のシンクロ度とでも言うべき、そういう感覚がある作品である。
例えるならば、FCのDQ1で、主人公に名前を付けて、成長して、それが記録できるという(当時としては)画期的な仕様に遭遇したときの気持ち、あれに近い感情がある。

ただ、AC04がDQと違うのは、成長するのがゲーム内キャラではなくプレイヤー自身の腕前であるという点だ。
もちろん、AC04にも 使用機体や装備が増えるという「成長」要素はある。がそれはゲーム内ではあまり重要な位置ではないバランスになっている。

恥ずかしながら、僕はシューティングゲームというジャンルでまともにクリアしたのはスターフォックスくらいで、まあ率直に言ってゲーマーとしてはかなりヘッポコな腕前である。
その僕が、AC04に関しては、全機種制覇とか難易度ACEクリア程度にはやり込めた。
プレイしてもらえば明白なのであまりくどくは言わないが、これはAC04が単なるヌルゲーだという意味ではない。
ある種の中毒性を持つほどの完成度を持つ傑作ゲームだということである。
(そのあたりの経緯については、後日、リプレイという形でまとめたいと思う。)


AC04のゲーム性

ゲーム性という言葉すごく曖昧ではあるが、AC2、AC3にはまだ色濃く残るTVゲームっぽさというか、単なるおもしろシューティングから一皮向けた感じがするのは、映像のリアルさによるところも大きいもののその操作感や戦略性、戦術性などの要素も無視できないと思う。

操作感

まず、大空を飛翔する、という爽快感。これはAC2や3と比較しても圧倒的に向上している。
もちろん専門家からすればどの機体もあり得ないくらいの推力比だってところは気になるのかも知れないが、般P向け飛翔ゲーとしてはかなり秀逸だと思う。もちろん僕も般Pである。

戦略性

戦闘機にミサイルと爆弾何十発搭載だとか超絶変態機動でも中の人死なないとか、そういう点では決してフラシムではなく「ゲーム」であることは否めない。もちろん僕がやりたいのはゲームであって戦争模擬体験ではないからそれでいいのだけれど。
そんなことよりも、AC04で特筆すべきは、各ステージのMAPの広さである。
実をいうと、僕は初見ではこの広さに少々どころかかなり翻弄されたクチである。
しかし、AC5、ZEROをプレイして思い返せば、AC04の持つ爽快感の一翼は、この「戦場の広さ」とそこからくら戦略の幅にあると思う。
演出優先で規定のレールに嵌めようというお仕着せ感が薄いのがAC04の魅力。

戦術性

装備は機銃+基本(という名の万能)ミサイル+機体別特殊装備 という構成であるが、それぞれの特徴とそのバランスが良いと思う。
一般論で語っても未プレイの人には意味不明だと思うので、その辺もリプレイに交えて語りたいと思う。

音楽

これも秀逸。
何度もアレンジして多用されるメインテーマであるが、まったくくどくないのが驚愕レベル。
特にブリーフィング後のメニューで流れるStardust。飛翔という言葉に内包される、自由と寂寥感の両立した佳曲だと思う。
その他の曲もゲームの雰囲気とマッチしていて贅沢なゲームだなと思う。
AC5やZEROにも佳曲はあるが、また違った方向、例えば、大局に翻弄される主人公的な盛り上げ演出にやや偏りを感じる。
それも悪くは無いけれど、ゲーム性とのリンクという観点でAC04が抜群だと思うのである。

======